tk  最初に体温計を創始したのは、イタリアのサントーリオ・サントーリオ(Santorio Santorio)で1612年のことである。サントーリオ・サントーリオはガリレオ・ガリレイ(Galileo Galilei)の同僚であり、その発明である温度計を使って人体の温度を測定したことで知られている。

だえsf サントーリオ・サントーリオ(Santorio Santorio:1561年3月29日コペル-1636年2月22日ヴェネツィア)は、イタリアの医師、医学者。

 ヴェネツィア貴族の出身、パドヴァ大学で医学を学び、ヴェネツィアで開業、ポーランド王の侍医をつとめ、パドヴァに戻り、1611年パドヴァ大学の教授になる。

 今日われわれが「体温計」と呼んでいるようなものを発明した最初の男はカポディストリア(現在はスロヴェニアのコペル)の医師サントリオであった。能力が高く研究に熱心で医学の古典に詳しいだけでなく自然科学の新しい方法の影響も受けていた。脈拍計なども開発した。

 

yjy 1609年、イタリアのサントリオが世界で初めて体温計を考案

 ガリレオによる気体の熱膨張を応用した温度計に触発を受けて作られたのが、世界初の体温計。

 蛇行するガラス管の一方を球型に加工し、もう一方を水入りの容器に入れるという単純な構造のものでした。ガラス球を口に含むことで内部の空気が膨張し管内の水位を押し下げる度合いを目盛りで読み、それで体温を測りました。

 サントリオの体温計

 それまでは手のひらの感覚だけで体温をみていましたが、サントリオは数量的に把握しようとしたのでした。しかし、このときはまだ正確には測定できず、その臨床的意義もあいまいなものでした。

じおj サントリオの体温計にも目盛りはついていましたが、温度計ごとに勝手につけた目盛りでした。それでも、その温度計を使っていろいろな人の体温を測っていくうちに正常の人間はいつも一定の体温を保つことに気づきました。これが正確に計測されるまでにはさらに1世紀以上の歳月を要しました。

 ・温度計の歴史の初期においては、それぞれの温度計で目盛りが異なっていた。

  • 1592年 - ガリレオ・ガリレイが球付のガラス柱を水面に倒立させて、球部を暖めることによって水面が変化することを示す(空気温度計)。これには異説もあり、ガリレオの友人サントリオ・サントリオ(Santorio Santorio,1561-1636)が発明したという説もある。
  • 1612年 - サントーリオ・サントーリオが医療に温度計を用いる。
  • 1650年頃(遅くとも1654年) - トスカーナ大公フェルディナンド・デ・メディチ(Ferdinando de'Mediti)によって設計、A.アラマッニ(Antonio Alamanni)によって、上端を閉じて大気圧の変動の影響を廃した毛細管を持つ液柱(アルコール)温度計が製作された。
  • 1702年 - デンマークの天文学者 オーレ・レーマー(Ole Rømer,1644-1710)が、水の融点と沸点を使って目盛りをふった温度計を製作。
  • 1714年 - ガブリエル・ファーレンハイト(Daniel Gabriel Fahrenheit)が水銀を用いた液柱温度計を発明。
  • 1730年 - ルネ・レオミュールが、アルコールと水の溶解液を用いてセ氏計を考案。当初は水の沸騰点を80度としていたが、1742年にスウェーデンのアンデルス・セルシウスの改良により、水の沸騰点100度に修正された。
  • 1821年 - トーマス・ゼーベックが熱電対を発明。
  • 1864年 - アンリ・ベクレルがパイロメータの原理を発見
  • 1885年 - Calender-Van Duesenが 白金抵抗体温度計を発明。
  • 1892年 - アンリ・ルシャトリエがパイロメーターを製作。 jyr

サントリオの体重計測

 サントリオは,食べた食物が体の中でどうなるかをつきとめようとして自分自身をハカリにかけて様々な実験を試みた。彼は大きなハカリに乗って体重を量り,つぎに食事をとって量り,また自分の糞尿などの排泄物の重さも量った。

 その結果,排泄物の重さが摂取したものの重さより少ないことを知った。また,時間がたつにつれて体重が減ってくることにも気づいた。彼はこの重さの変化を「食物が汗のようなものに変わったため」と考え,「8ポンドの食物を摂取すれば通常,目に見えない発汗量は5ポンド」と説いた。一説によれば,彼はこの実験を30年間も続けたと言われている。この執拗な計量の実験は科学的近代医学の礎となったものである。

 サントリオの体重計測は医学に測定の概念を持ち込んだものとして注目されている。もちろんこれにはこの時代の天才ガリレオ・ガリレイの天文学上の発見などに影響を受けたのであるが,医学史上,サントリオほど身体の諸現象を計測によって客観的に把えようとした人はいなかった。サントリオの体温計もその一つであるが,その他,脈拍計,湿度計も考案している。いずれも彼の著書に図解入りで説明しているが,不思議なことにこれらの観測値は全くでていない。

ふぁ ガリレオ温度計

 液体中にそれぞれ質量と体積の違う浮き子を入れ、液体の比重が温度によって変化するのに伴って浮沈する浮き子に表記された数字で,大まかな温度を示す温度計である。

 ガラス球とガラス管を使って温度を測る装置を作った。ガラスを使っているため温度変化を肉眼で確かめることができた。しかしこの装置は気圧の影響をうけるため短時間の間の温度変化しか見ることができなかった。

dヴぁ 1603年にガリレオ・ガリレイが作った温度計は、気体である空気の膨張・収縮を利用したものであった。しかし、その空気を封じ込めている水が外気にさらされた構造だったため、温度を示す水面の高さが気圧の影響を受けてしまった。
その後、液体を管に封じ込めた温度計が開発され、気圧の影響を受けずに温度変化を観察することができるようになった。

 この温度計は、空気の膨張(シャルルの法則)を利用した点は画期的でしたが、気圧によって水面が上下してしまうという欠点がありました。また、現在使われているような目盛りをつけた数字で温度を表すものでもありませんでした。
シャルルの法則(中:查理定律)について

シャルルの法則 (Charles's law) とは圧力が一定のとき、理想気体の体積は絶対温度に比例することを示した法則で、1787年にジャック・シャルルが発見し、1802年にジョセフ・ルイ・ゲイ=リュサックによって初めて発表された。

THS 

シャルルの法則の概念図

気体の体積をV、絶対温度をT、正の定数をkとすると、この法則は以下の式によって表される。

V=kT

また、この法則を言い換えれば圧力が一定のときは体積と絶対温度の比が一定ということになるので

V
T = K

と書くこともできる。なお、ある気体の圧力が同一である二つの状態A、Bについて次の関係が成り立つこともこの法則から導き出せる。

\frac{V_A}{T_A}=\frac{V_B}{T_B}  \frac{V_A}{V_B}=\frac{T_A}{T_B}
V_AT_B=V_BT_A \,
 

FUKTF

V=bT

(V:体積 T:温度(K) b:気体の量や圧力による比例定数)

ガリレオの発明した温度計について

 現在市販されている温度計で、名称をガリレオ温度計といいます。当時、ガリレオが発明したものと形状などは異なりますが、ガリレオが発見した液体密度が温度に関係して変化するという原理を利用したということで、この名称が付けられたのではないかと考えられます。

 この温度計は、気温の変化に応じて温度計の中のガラス球が浮いたり沈んだりします。それぞれのガラス球には温度を示すプレートが付けられていて、上に浮いている球の中で最も下にある球が現在の気温を表しています

          ADF                   QWF        

気温が高い時、ガラス球の液体の密度が      気温が低い時、ガラス球の液体の

相対的に大きくなるので下に沈んでいき       密度が相対的に小さくなるので上に

す。                                                    浮いてきます。

1866年、ドイツのC.エールレが水銀体温計を考案

 19世紀後半、細菌学や細胞病理学の目覚ましい進歩により、各種疾患の原因が次々と解明。さらに疾患特有の体温曲線も明らかになり、臨床検温の地位が築かれていきました。このような時代背景の中、ドイツのC.エールレによって水銀体温計は考案されたといわれています。

日本における体温計製造

ほうH 第一次世界大戦の影響でドイツやイギリスからの体温計の輸入が途絶え、良質な国産体温計が医師の間で強く望まれていました。大日本医師会会長で医学会の重鎮であった北里柴三郎博士は、優良な国産体温計の製造という当社の設立趣旨に賛同し、設立発起人として出資者の募集に協力され、さらに設立総会での議長も務められました。設立趣意書には「国民の健康向上のため、国家的事業として支援する」と書かれており、博士が当社設立に込めた医療の発展への思いがうかがえます。この思いは「医療を通じて社会に貢献する」という当社の企業理念の原点となっています。 
(以上の資料・写真の転載はフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』、テルモ体温研究所などより)

<参考したサイト>
テルモ体温研究所http://www.terumo-taion.jp/

The Galileo Project http://galileo.rice.edu/index.html

温度計の歴史について http://www.sksato.co.jp/temp/temp02-1.html

偉大な医師たち http://www.geocities.jp/minakami30jp/doctors/index.html

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