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オレ落ちないぜ~受験は失敗したらあかんでー

 埼玉県東松山市のこども動物自然公園が販売する「落ちないどうぶつ四天王の御守」が受験生の人気を集めている。木の上で生活しても落ちない動物4種類にあやかった。「四天王」はコアラ、レッサーパンダ、フタユビナマケモノカナダヤマアラシ。昨年11月下旬から販売したが、売れ行きも好調という。(時事ドットコムより)


 一人の静かな時間は、人を育てる。

 人と楽しくコミュニケーションをする中でも もちろん人間性を養われるが、

 一人きりになって静かに自分と向き合う時間も、

 自己形成には必要だ。

 音楽を聴きながらボーっと一人でいる時間も楽しい。

 しかし、読書は、

 一定の精神の緊張を伴う。

 この適度の緊張感が充実感を生む。

 読書は、一人のようでいて一人ではない。

 本を書いている人との二人の時間である。

 著者は目の前にいるわけではないので、必要以上のプレッシャーはない。

 しかし、深く静かに語りかけてくる。

 優れた人の選び抜かれた言葉を、自分一人で味わう時間。

 この時間に育つものは、計り知れない。

 読書好きの人はこの一人で読書する時間の豊かさを知っている。

 インターネットの隆盛に伴って、

 すべてを情報として見る見方がいっそう進むであろう。

 素早く自分に必要な情報を切り取り、総合する力は、

 これからの社会には不可欠な力である。

 しかし、何かに使うために断片的な情報を処理し、

 総合するというだけでは、人間性は十分に培われえない。

 人間の総合的な成長は、優れた人間との対話を通じて育まれる。

 身の回りに優れた人がいるとは限らない。

 しかし、本ならば、

 現在生きていない人でも、優れた人との話を聞くことができる。

 優れた人との出会いが、向上心を刺激し、人間性を高める。

 読書力さえあれば、

 あらゆる分野の優れた人の話を落ち着いて聞くことができる。

 実際に面と向かって話を聞く場合よりも、集中力が必要だ。

 言葉の理解がすべてになるので、

 緊張感を保たなければ読書は続けなれない。

 自分から積極的に意味を理解しようとする姿勢がなければ、

 読書にはならない。

 読書の習慣は、人に対して積極的に向かう構えを培うものだ。 

 斉藤孝『読書力』岩波新書による

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