close

rgwgh  平等院(京都府宇治市は24日、鳳凰(ほうおう)堂内にある国宝「仏後壁前面画」に描かれていた舞楽が、延喜8(908)年に貴族、藤原忠房が作曲した舞楽「延喜楽(えんぎらく)」であることが分かったと発表した。平安時代中後期の舞楽の動作が確認できたのは初めてという。27日午後4時から平等院で、市比売(いちひめ)神社(京都市下京区)の「いちひめ雅楽会」が延喜楽を奉納する。

 仏後壁前面画は高さ約3.4メートル、幅約3.7メートル。本尊・阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)のすぐ後方に位置し、山や海、飛天が描かれている。

 平成大修理(03~07年度)で本尊を移動させた際、近赤外線調査などで、舞台上で楽器の演奏に合わせて舞う舞人たちに下書きの線があることが判明。いちひめ雅楽会の飛騨富久主宰が、襲装束(かさねしょうぞく)の右肩部分を脱ぎ鳥兜(とりかぶと)をかぶった4人が両手を広げて体を傾けながら舞う延喜楽を描いたものだと判断した。
(毎日新聞より)

 仏後壁には舞台で手を広げる舞人や笛と打楽器などの奏者が描かれている。平等院によると、近赤外線を当てた際、肉眼では見えなかった墨の下絵線の跡が浮かび上がり、一枚の絵で舞の振り付けが動画のように表現されていた。左右の腕を斜めに大きく広げて舞う姿と原画の緑色の衣装が延喜楽の特徴と一致したという。

 伝統舞楽を受け継ぐ「いちひめ雅楽会」を主宰する市比売神社(京都市下京区)の飛騨富久宮司は「右足を踏み込む延喜楽の代表的な良い姿が描かれている」と話す。(京都新聞より)


 27日の奉納見学には拝観料が必要。大人600円、中高生400円、小学生300円。問い合わせは平等院(0774・21・2861)。【藤田健志】

延喜 

延喜楽(えんぎらく)とは高麗壱越調に属する楽曲で、花栄楽とも呼ばれていました。高麗楽ですが、外来の音楽ではなく、日本製の楽曲です。 

この楽曲の作者に関しては二つの説があります。
①平安時代初期の延喜8年(908)に、藤原忠房が作曲、敦実親王が作舞をしたとされている説。
 
②笛師の建部逆麿が作曲したとされている説。
 
 名称の由来に関しては、醍醐天皇の御世である延喜年間に創られたことから取られているのは、おそらく間違いないでしょう。
 
 縁起と延喜をかけていたのか、慶祝 の意味を持つ舞で、往時より「万歳楽」と一対で、めでたいときに必ず舞われたようです。
 
 高麗楽・高麗壱越調に属していて、曲姿は中曲・四拍子・拍子十一の新楽で、番舞は「萬歳楽」です。
舞人は4人、鳥甲を着用し、襲装束の右肩袒で舞います。

雅楽的音楽研究書 http://gagaku.blog.ocn.ne.jp/

雅楽重要人物年表 http://www.coara.or.jp/~doraemon/gagaku/jyuyoujinbutu.htm

舞楽図 http://www.eonet.ne.jp/~ja3ocb/gagaku/bugaku/u/Index.html

arrow
arrow
    全站熱搜

    Mina 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()